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広島・銀山町 ㈱重富酒店のスタッフによるブログです。
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 3.11 東日本大震災から 3年です

 もう3年 まだ3年    重富には まだ3年 と感じます 

 それくらい この3年間は 充実した日々だったのかもしれません


 

 

  お送りくださった 鯉のぼりの 箱の裏側に書かれていた メッセージ





 3年前の 震災発生後  広島からできる 支援(気持ち)として

 広島中(四国からも頂きました)から 鯉のぼりを300匹 集めて

 被災地(石巻・名取他)に 掲げてきました

 鯉のぼりを 掲示して 空になったトラックに 東北のお酒を積んで帰り

 広島で販売(店頭・飲食店・フラワーフェスティバル)させていただきました

 120万ほどの 日本酒は ほぼ 1週間で 完売となりました


 この 震災への行動の中で 重富が 一番 苦しみ そして 衝撃を感じた事がありました

 その部分だけど ちょっと 抜粋して ご紹介させていただきます


 鯉のぼりプロジェクトについては   こちらに 全部が記載されています (前篇・後編)





   報告書泳げこいのぼり
    被災地の空に復興を願ってこいのぼりを贈ろう

             前篇    後編



   
  


   


 広島から 石巻の 渡波中学校に 鯉のぼりを 掲げた時の 重富の 心の声です
   


   前篇からの 切り取りです   ↓




  雨上がりの空に、泳ぐこいのぼりをみて 本当に子ども達の門出を祝福しているように感じました。
 でも、それとは裏腹に・・・

    わたしの中にはある「思い」が広がり始めていました。

 それは・・・

   「車に積んであるこいのぼりが・・・消えて欲しい!!」 という感情でした。

   「なぜ、こいのぼりを持って来たんだろう!?」

   「もっと他に、もってくるものがあったんじゃないのか?」

 ・・・こいのぼりは、食べる事ができません・・・ ・・・

 被災者の方々や、子どもたちにこいのぼりが 必要なのか?・・・

 こいのぼりの設置中に、避難所で生活している方々ともお話ししました。

 「こいのぼりを持ってきました」『ありがとうね』 そんな会話はありました。

 でも、昼食に用意されていた「パン」をみて・・・

 今日の生活が大変な時期に

 「なぜこいのぼりなんだろう」

 と 自分自身で、自分の行動の理由と意味がわからなくなっていました。

 このまま、こいのぼりをどこかに捨てて広島に帰りたい衝動にかられました・・・

 でも、大切な大事なこいのぼりを「託して」くださった方々のお気持ちがあります

 そんなことはできません ・・・・

 でも、被災地の状況を考えると・・・

 こいのぼりを設置することに、とても抵抗を感じ始めていました。

 そこで私の中で悪魔がささやきました。

 交通事故にでもあって、こいのぼりが燃えてしまえば・・・丸くおさまるじゃん!

 子ども達の歓声、雲の切れ目から差し込む太陽の光・・・

 トラックに積まれた250匹の大切なこいのぼり・・・

 この状況の中で、私の心は「悪魔」になっていたように思います。


 

 (そして 2日も 終わり 3日目の 最終日 
  石巻を 離れる時に 掲げた 鯉のぼりを見に 再び訪れた学校での出来事です)


 
 避難生活をされている方だと思われる おばさんが 近づいてこられました

 おばさん 「あなたが、こいのぼりを掲げてくださった方ですか?」

 重富 「はい。 私です 広島から届けました」

 おばさん 「ありがとうございます」

 重富 「どういたしまして・・・」


 こいのぼり を持ってきてよかったのか? こいのぼりで よかったのか?

 そんな 事を考えている時でしたけど ちょっと 嬉しい 「一言」でした




 おばさん 「本当に ありがとうね・・・

       こいのぼりをみて・・・・

       止まっていた時計が 動き始めました!

       これまで 今日の事 自分の事 で 精一杯でしたけど・・・

       この こいのぼり を見て・・・

       子ども達の為に 頑張らないといけませんね! 」




 重富 「ありがとうございます」   (たぶん 言葉になっていなかったと思います)

 涙があふれて あふれて 止まりませんでした・・・・

 こいのぼりで 良かったんだ!

 ホッとした 瞬間でした・・・・


 この2日間の  もやもや が 一気に晴れて行きました・・・

 そして その時に見た こいのぼりは・・・   

 さきほどとかわらず 泳いでいます!


 この1人の おばさんの為だけにでも 広島から持ってきて良かったんだ・・・


 そう 心が軽くなる感じでした・・・・

 こいのぼりが 空になったトラックでしたが・・・

 下ろし忘れたものが 沢山ある感じがしていました



 この おばさんの 一言 で  本当に トラックの荷台も 私の心も 軽くなりました

 本当に こちらが 感謝です



 広島の こいのぼりを 届けてくださった 多くの皆さんの 「想い」を

 やっと 届けることができた・・・

 そんな 気持ちで 一杯でした。




 
 つづく・・・

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