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広島・銀山町 ㈱重富酒店のスタッフによるブログです。
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大地震でお亡くなりになられた方々に、心より哀悼の意を表します。
また、被災された方、そのご家族・関係者のみなさまには
心よりお見舞い申し上げます。

今、広島にいる自分になにができるのだろうと考える日々です。
考える時間を行動に移すスイッチがみつかっていないもどかしさを感じながら
阪神淡路大震災のときよりも、自分自身が守るもの(人)が多くなっている事も
スイッチを探せない要因になっていると感じています。

阪神淡路大震災やPTA会長を経験して感じている事は「地域力」です。
隣近所が、日常生活の中で「ゆるやかに繋がっている」ことを重要さを感じます。

災害時など、避難所に顔見知りが居ることの安堵感、知っている子ども達を守りたいと思う力

救助においても
「あそこの息子さんは今大学だから東京ですよ」
「おばあちゃんは、ちょうどショートステイから帰ってきている時間帯でした」
「足の不自由なおじいちゃんが、1階の置くの部屋で寝ていたはずです」

日常で、挨拶をかわしたり、町内会の掃除に出かけたり、子ども会・学校の行事や神社の祭り
日常で、笑顔で繋がっていることが、そのまま緊急時の「ライフライン」だということを・・・

今、日常生活ができている私達ができることだと感じています。

「地域力」を今一度見直しましょう。

何度かブログにも掲載していますが、阪神淡路大震災での記事を書いておきます ↓

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今でもあの日の朝を鮮明に覚えています。

自宅の二階の寝室で寝ていたのですが、ゴォ~と言うような地響きというか、揺れに目が覚めました。
とっさにとった行動は、自分の布団を妻にかぶせました。 その時妻は妊娠8ヶ月でした。 すぐにおさまるだろうと・・・でも 揺れは1分くらいは続いたでしょうか?

脳裏には、会社の「酒」が・・・かなり倒れて壊れているだろうな・・・ と

朝のニュースで、神戸の街に黒煙が上がっている映像を見ました。
今朝の地震は「神戸」だったんだ。 ニュースを見るたびに、とてつもなく大きな地震であったことが伝わってきます。

会社に到着した私は、ホッとしました。 何千本とある商品の中で、破損していたのはワインが数本だけだったのです。

そのころの私は、広島青年会議所に所属しており、その年はセクレタリーを務めさせていただいていました。
正副会で「神戸に支援に行こう」との話があがり、すぐに「連れて行ってください」と申し出ました。

広島青年会議所(JC)のメンバーから、様々な食料物資をいただき(魚・肉・牡蠣・水・・・)トラックに積んで、朝早くに広島を出発しました。 車には「救援物資運搬中」と明記し、山陽自動車道を朝日に向かって走りました。

岡山県を過ぎて兵庫県に入る頃から、家々の屋根にブルーシートが目立ち始めました。 そのブルーシートの数が、少しづつ増えているのがわかりました。

高速を姫路で降りて、現地のJCメンバーに先導してもらい神戸の町に入りました。 目的地は長田地区です。
目を覆いたくなるような惨状と、鼻を突き刺すよな焦げた匂い。 直線ですすめば、すぐの距離を、迂回して迂回してすすみます。 メイン道路は片付いていましたが、路地に入るとそのはまだ地震直後の様相でした。

長田地区の学校の校庭にトラックをとめ、準備にかかりました。

ドラム缶を改造した大型コンロで炭をおこし、金網をのせて
焼き肉・焼き魚・焼き牡蠣を 皆さんに配り始めました。

長打の列ができていましたけど、誰一人として割り込んだり、文句を言う人はいませんでした。 私は、お渡しする係りをしていました。 かなりの量の材料をもってきていたので、多くの方々にお配りすることができました。
「頑張ってくださいね」「熱いので気をつけてください」そんな声をかけながら数時間経ったころでしょうか・・・

隣にいたメンバーが「お前 なにを 言いよるんや!」と声が聞こえます。 ふとわれに返りましたが・・・
その時の私は、食事を皆さんに渡しながら

  「ありがとうございます」 「頑張ってくださいね。本当にありがとう」

そんな言葉をかけていました。 自分では無意識だったのですが、自然と口から出た言葉でした。
疲れとるんじゃろう、少し休めや! と 言われましたが、まったく疲れを感じていない自分にビックリです。
朝早くから出発し、運転し、焼き続けて・・・ 疲れ という感覚がまったくありません。

それから1時間くらいして、食材もなくなり、片づけをして広島への帰路につきました。


学校を出るときに、子ども達が手を振って「ありがとう! 気をつけてね~」と声をかけてくれました。
その時の子ども達にも「ありがとうな!」そう声をかけていました。

真っ暗な高速を広島に帰りながら・・・なんで「ありがとう」と言ったんだろうと考えました。 同行したメンバーはみな疲れて寝込んでいます。 静かな車内でゆっくりと考えることができました。

そして思いました。

「支援物資を届けて、なにかお役に立ちたい」という気持ちででかけました。
そこには「感謝されたい」そんな気持ちはありませんでした。が・・・
食事を手渡しながら、多くの方々からの感謝の言葉をいただきました。

私がお渡ししたのは「食事」ですが、そのお返しに「感謝」という気持ちを 
たくさん、沢山いただきました。 そのことに「ありがとう」と言葉が出たのだと思います。
その感謝の気持ちをいただいたことで、疲れを感じずに、笑顔で動き続けることができたのかと思います。

      「ありがとう」って すごい言葉ですね

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